2017.07.03 高度管理医療機器等販売業管理者継続的研修を受講して

平成17年4月1日から薬事法が改正され医療機器の安全対策の向上を目的として、そのリスクによる医療機器の分類が行われました。

その中でリスクの高い高度管理医療機器等については許可制度が導入されました。

コンタクトレンズは高度管理医療機器に指定されその販売には販売業の許可が必要となっています。それに伴い品質管理、不具合及び回収報告等の遵守事項が強化され、営業所管理者の設置が義務付けられています。

当店でも毎年職員が継続的研修を受講し、皆様に的確な処方のもと安全な商品をお届けできるよう心がけております。

今回の研修で気になった点を以下に紹介させていただきます。

コンタクトレンズユーザーは現在、国内で1800万人となっていますが、一方でコンタクトレンズのトラブルは年々増加しているのが現状です。

以下によくあるトラブルを紹介いたします。

トラブル例①:ケースの汚れ

2週間、1ヶ月タイプのソフトコンタクトレンズケース

毎回、ケースを水洗いし、乾燥することで菌の温床を防いでおりますが、それを怠ることによる眼障害が目立ちます。ケースは毎回水洗いと乾燥をさせる。3ヶ月ごとに交換することも忘れない様にしてください。

トラブル例②:つけたまま寝ることによるトラブル

コンタクトレンズをつけたまま仮眠、または朝まで眠ってしまうことによる角膜潰瘍やその他重篤な症例があります。仮眠、睡眠の際には必ず取り外す様お願いします。

適切な取り扱いをされないことによる眼障害では”角膜混濁”といって黒目の一部に白く濁りが残り視力が低下してしまう症例があります。コンタクトレンズのリスクを十分に理解され正しい取り扱いをしていただきたく思います。

トラブル例③:カラーコンタクトレンズのトラブル

カラーコンタクトレンズの不適切な着色料の添加による眼障害が増加しています。PMDAというサイトでは若い女性向けに正しいコンタクトレンズの扱い方を紹介しています。皆様の周りでカラーコンタクトレンズをご使用になっている方がいらっしゃいましたら是非PMDAをご紹介していただけますと幸いです。

以下、カラーコンタクトレンズの取り扱い方についての動画になります。

PMDAウェブサイト( http://www.pmda.go.jp/)より