2014.06.26 コンタクトレンズと角膜の関係
先日、静岡県高度医療機器等販売業管理者継続的研修を受講していました。
今回は最近問題となっているコンタクトレンズのトラブルに関する話題をテーマに取り上げたいと思います。
こちらは杏林大学・杏林アイセンター 山田 昌和先生からの資料を引用致しました。
・角膜には血管がない (角膜に血管があると透明でなくなってしまう)
・「見える」ためには無血管であることが必須
・酸素を動脈からでなく、大気から取り入れる
■開瞼時と閉瞼時では角膜への酸素供給は?
開瞼時:酸素155㎜Hg
閉瞼時:酸素55㎜Hg エベレスト山頂位
つまり、「開瞼時と閉瞼時では角膜への酸素供給は大きく異なる」
朝起きて少しぼんやりすることはこれも要因である。
さらに、コンタクトレンズの装用によって角膜への酸素供給は制限される
CL装用時 開瞼時:酸素70−100㎜Hg
CL装用時 閉瞼時:酸素20−30㎜Hg (HEMAレンズ装用時)
コンタクトレンズが酸素をブロックする
つけたまま寝ると限界に達する事も・・・
若い年齢層の女性に流行っているカラーコンタクトレンズは従来のHEMA素材で角膜に酸素が届きにくいレンズとなります。
その点を留意し正しい取扱いをする様、心掛けて下さい。